「14に分割した家」
24坪の敷地に建つ二世帯住宅。日影・斜線等の法規制約から最大限の気積が確保できるようにボリュームを決定し、外張り断熱工法として本来壁で隠れる柱の間も有効な空間として活用している。三世代が共存する住宅では様々なライフスタイルが交錯し、成長するに従って必要とされる間取りが変化する事が予想される。そこで、かつての大家族が過ごした「続き間」的な空間をヒントに4帖単位の小さな場所を計14個作っている。小さな場所は壁で囲われるのではなく、柱梁の現しと床材の変化によってひとつながりの家全体を緩やかに分節するにとどまっており、柱梁には引戸を設置することで間仕切りも可能にした。居場所を固定するのではなく、移動し続け、変化し続ける家になるのではないかと思う。
主要用途:専用住宅
所在地 :埼玉県和光市
構造規模:木造、3階建て
構造設計:tmsd萬田隆構造設計事務所
照明設計:中島龍興照明デザイン研究所
敷地面積:79.22㎡
建築面積:44.02㎡
延床面積:116.96㎡
施工 :矢野工務店
期間 :2005年2月〜2006年10月
写真:Yuko Tada
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